東北新幹線が雪に強いワケ そこには10年もの歳月をかけた対策があった

首都圏に大雪が降ると鉄道の運休が度々ありますが、東北新幹線上越新幹線は雪の影響もなく大混乱の鉄道状況をよそに平常運転していることがほとんどです。

そこには豪雪地帯を走行することを想定したいくつもの対策が施されていました。最初に雪対策をした東北新幹線は約10年に渡る研究と技術開発を経て作られ、その後も進化を続けているようです。

 車両について 

1、先頭車両は下部までをすっぽり覆うボディ

2、先頭車両に排雪装置を取り付けて雪の侵入、着雪を防ぐ

3、車両機器の冷却風を送る取り入れ口に、雪と空気を分離する装置

4、車端部に着雪防止

5、室内暖房能力の増大 

高架橋について 

 積雪に応じて必要な高さに嵩上げしたコンク リー トにより排雪を貯められる設計 

それでも積雪量が多い地域は貯雪能力が不足するので散水消雪設備を設ける。

 分岐器について 

 電気温風式融雪装置を設備

一部には、温水ジェット式の急速除雪装置を設備

 

東北新幹線には、最初から雪対策のための設計があらゆる部分にあり、都心で大雪が降っても問題が最小限に抑えられ、ほとんどの場合平常運転が可能なのです。

在来線が止まった時の帰宅方法として、東京駅や都心から近距離でも新幹線を利用することも選択肢のひとつになるでしょう。